高齢者看護ならではの大変な所はどこだと思いますか?

高齢者の方の介護をするにあたって、一番大変なのは、認知症による周辺症状です。

 

しっかりと歩けないのに、徘徊しようとしたり、叫んだり、暴言を吐いたり、その症状にはいろいろあります。
そんな症状が出た場合、病院であれば、鎮静剤を使うなり、拘束するなどして、いろいろな対応をとるんですが、
介護施設では、薬も使いませんし、拘束する事もありません。

 

特に何かしらの対応をする、というわけではなく、ご利用者様に付き添って見守るだけです。
その為、興奮したご利用者様には、噛みつかれたり、引っ掻かれたりする事もあるんです。

 

このような、認知症による不穏は、日中に比べると、夜間のほうがひどくなる傾向にあります。
夜間のスタッフは、看護師が一人と、介護士が五人といった体制で、人数が少なくなる為、ご利用者様の不穏の時には、
仕事がなかなか進まない時がありますね。

 

そのような認知症でも、何もわかっていない訳ではありません。
認知症を理解し、気持ちを汲み取ってご本人様に接する事で、不穏がおさまる事もあるんです。
一番辛いのは、ご本人様ですから、気持ちをわかってさしあげる事が大切です。

 

高齢者の方は、皆さん「死」というリスクを持っています。
老衰の為、少しずつ体が弱っていき、亡くなる方もいますが、何の前兆もなく急に亡くなる方もいます。

 

私達は、毎日、ご利用者様をよく観察していますが、人の寿命というものは、観察だけで計る事は不可能ですよね。
これだけは避けて通る事はできませんから、常にご利用者様の観察を怠る事なく、異常の早期発見に繋げるように努めています。

 

夜勤の時には、ご利用者様の不穏など、何か起きた時に備えて、体調を整えておくようにしています。